ここ数年は、讃岐うどんに押されてすっかり影が薄くなっていた、柔らかい茹で置き麺を使った大阪風立ち食いうどん。

しかし、最近では、安くてお手軽に、関西ならではの出汁の美味しさが味わえるグルメスポットとして、観光客が増えて賑わいを見せています。

そんなミナミの立ち食いうどんにあって、「絶対にこの品は食べるべき!」と太鼓判を押せる品を3つ選んでみました。

 

1.肉がたっぷり!天政の「肉カレーうどん」

『自由軒』や『珉珉』、『重亭』といったミナミが誇る庶民派グルメ店が集まる“難波センター街”にある老舗うどん店。

店内は大きなコの字型のカウンター席になっており、座って食べる事ができます。

キリッと辛口の天然出汁はとてもレベルが高く、どんなうどんでも美味しいのですが、オススメをひとつ挙げるなら『肉カレーうどん』(580円)。

出典: icoico

370円のカレーうどんに、210円の肉トッピングをプラスしたもので、出汁が効いたコクのあるカレーに、トロトロに煮込まれた柔らかい肉がたくさん乗っかり、贅沢な気分に浸れる逸品です!

【店舗情報】
天政
●LOCATION
大阪市中央区難波3-3-3
●TEL
06-6641-1846
●営業時間
7:00~23:00
●定休日
無休

 

2.ピリ辛高菜と肉の相性抜群!南海そばの「高菜チャーシュー」

関西空港の玄関口である南海なんば駅の2Fと3F、どちらも改札内に店がある、いわゆる“駅そば”。切符が無い場合も、改札にいる係員の方に「南海そばを食べに来た」と言えば、構内に入れる臨時パスをいただけます。

注文方法は、券売機でチケットを買って店の人に渡すシステムになっています。3Fの店は立ち食いオンリーですが、2Fの店には椅子席があります。

出典: icoico

何と言っても、南海そばの第一の名物といえば、“箸タワー”。箸入れに何重にも割り箸を突っ込んでタワーを作るスタイルは、今でこそ珍しくないですが元祖はあくまでこのお店。

出典: icoico

料理のオススメは、『高菜チャーシュー』(350円)。麺は、温かいうどん・そば・きしめんのなかから選べ、麺の上にピリ辛高菜炒めとチャーシューを乗せたその組み合わせは博多ラーメンの具のようですが、これが意外と和風出汁に合います!

ピリ辛の高菜とチャーシューの肉味がアクセントになって、箸が止まらなくなりますよ!

【店舗情報】
南海そば なんば3階店

出典: icoico

●LOCATION
大阪市中央区難波5-1-60 南海なんば駅3F北改札内
●TEL
070-5432-8803
●営業時間
[平日]7:00~22:40 [土日祝]7:00~21:40
●定休日
無休

 

3.スープに溶け込んだ油かすが絶品!松屋の「かすうどん」

千日前道具屋筋商店街のど真ん中にあるのに、かけうどんが1杯180円と激安のうどん店。注文方法は、券売機でチケットを買って店の人に渡すシステムになっています。

店内は長いカウンターになっており、座って食べることができます。店の奥にはテーブル席があって家族連れでも大丈夫。

出典: icoico

うどん、そば、どんぶりものなど無数のメニューがある中で、隠れた名品なのがこちらの『かすうどん』(400円)。

“かす”とは“油かす”の事で、牛の小腸を牛脂でじっくり揚げて作られる大阪南部のソウルフード。100gで400円はする食材なのですが、丼の約3分の1を覆い尽くす油かすが入っているのは圧巻です。

出典: icoico

コクのある油かすの脂とプルプルしたコラーゲンが出汁に溶け込み、奥行きのある味わいになっています。ふんわりと握られたおにぎり2個セットでも500円と激安!

かすうどんを頼むと、おろしニンニクが入った容器を置いてくれるので、それを加えて一層ジャンキーな味にするのもまた楽しいですよ!

【店舗情報】
松屋うどん

出典: icoico

●LOCATION
大阪市中央区難波千日前13-1
●TEL
06-6633-3331
●営業時間
6:30~21:00
●定休日
‎お盆・年始

文・写真/こばやしりょーじ

※本記事に掲載している情報は公開時点のものになります。

【関連記事】

【大阪市南部エリア】出汁が勝負!大阪うどん店3選

【なんば】ミキの下積み時代の思い出の味「中華そばふじい難波千日前店」