近年、増え続ける外国人観光客。今年9月から始まるラグビーW杯を皮切りに、来年の東京五輪、2025年の大阪万博と、国際的なイベントが控えています。その楽しい日本での旅行が一変してしまうのが、台風や地震といった自然災害。実際に昨年、大雨や暴風の影響で交通機関がストップしてしまい、八方塞がりになってしまったことがあります。

そんな経験があったからこそ、日本ではさまざまな災害対策を備えているのです。

今回は主に訪日外国人の方に向けて、企業や地域で防災のコンサルティングを行なっている“防災士”の方に、関西で起こりうる自然災害とその対策についてお聞きしてきました。

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まずは災害の種類をチェック!

関西で気を付けるべき災害は、大きくわけて4つあります。

1.風水害(台風や大雨など)

強い風や大雨による自然災害で、梅雨や秋雨前線、台風といった前線の動きが活発化した際に起こります。洪水や土砂崩れなども引き起こし、地域を問わず年間20回以上も発生する気を付けるべき災害ですが、天候のことなので事前に把握ができる可能性が高いです。

 

2.土砂災害

山や崖が突発的に崩れたり、川底の土砂が鉄砲水となって押し流される現象。大雨の影響で地盤が緩むほか、地震によって起こる場合もあるため、予測が難しい災害です。

 

3.津波

海底地震や海底火山の噴火などによって発生する巨大な波。陸地に近づくと波の速度が遅くなるので、後ろの波が追いつき、波が高くなって威力を増すため、高い場所への迅速な避難が大事になります。海岸沿いの観光を始める前に、高い建物や高台の場所を確認しておきましょう。

 

4.地震

地球を覆う大陸プレートがずれたり割れたりすることによって、地面が大きく揺れ、建物の倒壊や津波、土砂災害などを引き起こす典型的な自然災害。日本は4つの大陸プレートがせめぎ合っており、ほかの地域より発生する可能性が高いため“地震大国”とも呼ばれています。

 

上記以外にも日本では大雪による豪雪災害のほか、地震や津波の二次災害として火災が起こるなど、万が一の危険があります。しかし、しっかりと準備をすることで、被害を最小限にすることができるのです!

 

旅行前の情報収集が安全のカギを握る

防災対策で一番重要なのが、情報の収集能力です。「目的地ではどのような災害の危険性があるのか?」、「何を持って行けばいいのか?」、「実際に起こった場合は何をすればいいのか?」。こういった疑問や不安を解消することが、防災の第一歩になるのです。

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そこでオススメなのが、観光庁が監修している外国人向けの災害アプリです。災害についてのコラムで予習ができ、実際に災害が起こった際にはプッシュでお知らせしてくれるだけでなく、避難場所の情報やコミュニケーションカード、緊急時の連絡先などを確認することができる優れモノ! もちろん日本語にも対応しているので、日本人の国内旅行にも最適です。

 

特別なグッズは必要なし!防災は旅行準備の延長にある

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さて、事前準備の最後は持ち物です。見知らぬ土地に旅立つ際に、災害に対する備えをしている人は少ないと思います。しかし防犯対策と同じく、万が一に対する準備が欠かせません。

となると「ヘルメットや非常食を持って行かなければいけないの!?」と、たいそうな装備を想像する人も多いと思います。もちろんあれば安心ですが、必須ではありません。“旅行をより楽しむために必要なグッズ”が対策に繋がるのです。

まず衣類については、宿泊日程より3日程度延長できる量を準備すれば十分。これは救助や救難物資が届くのが、大体2~3日だからです。

食事に関しては、アレルギーや宗教上の関係で食べられないものをわかりやすいイラストにして用意しておけばOK。「コレは食べられる、コレは食べられない」とイラストを交えてジェスチャーで伝えれば、食べられるものを用意してくれるはずです。イラストはスマホやタブレットに入れておいてもいいですが、電源が切れてしまう場合もあるため、プリントアウトした紙をパスポートに挟んでおくことを推奨します。

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ほかに必要なものといえば、情報収集に欠かせないスマホを充電するモバイルバッテリーです。各所の確認はもちろん、家族への連絡など、必要な場面が多いスマホはバッテリーの残量が気になるところ。すでに持っている方も多いと思いますが、充電式の場合は充電が切れた時、災害時には停電が発生しやすくチャージができないため、電池式や手巻き式のモバイルバッテリーも持っていると安心ですね。

そして意外と必要になるのが、現金です。災害時、物資が届くまでの間は近くの店から食料品やライトなど、随時必要なものを買わなければなりません。電子マネーやクレジットカードでは、アプリの誤作動や周辺が停電する場合は使用できません。もちろん電気が使えなければATMも機能しないので、お金を下ろすこともできません。

必須となるのはこのくらい。どうですか?  簡単でしょう?

旅行に持っていくものを少し余分に準備し、滞在期間を快適に過ごすためのグッズがあれば十分なのです。

これで旅行前の準備はOK。それでは次回、実際に災害に遭遇した際の対処法を伝授します!

 

【参考】
SAIGAI JOURNALホームページ

文/TRYOUT
※本記事に掲載している情報は公開時点のものになります。

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