前回、“防災士”の資格を持つ災害対策の有識者から伺った、事前対策の重要さを記事にしました。今回は実際に遭遇してしまった場合の対処法を紹介します。

とにかく最初の行動が肝心。避難か待機を見極める

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災害が起こった時の行動は、避難のために移動をするか、または安全な場所で待つかの2つに分かれます。

まず地震の場合は、その場に留まることをオススメします。日本の多くの建物は耐震補強対策を取っているものが多く完全に倒壊する危険性は低いため、建物内のスタッフの指示のもと身を守ることが無難。また建物の外にいる場合は落下物に気を付けて頭を守ることを優先すれば身の安全を確保できます。

揺れが収まったら、近くのコンビニや大きな商業施設など避難場所のマークが付いている施設に移動。指示があるまで待機します。特に大都市で大きな地震が発生した際は、移動する人が道路にごった返し、救助車両が通れなくなって救助が遅れてしまうので要注意です!

津波や土砂災害の時は、必ずアナウンスが流れるのですぐに避難しましょう。特に津波は陸地に近づくと波の速度が遅くなって、後ろの波が追いついて高くなり威力を増すため、到達する前に高台へ移動しなければならなりません。そのため事前に高台や避難場所を確認しておきましょう。また何メートルの津波がどこまで到達するのかを示したピクトグラムが各所にあるので、チェックしておきましょう。

事前準備が活躍!避難先でのコミュニケーションを快適に

次は避難場所です。通訳がいる場合は問題ありませんが、それ以外の状況では言葉の壁があるため、相談窓口や交通情報の確認など、最低限のコミュニケーションカードを用意しておく必要があります。スマホの充電切れやアプリの誤作動などを想定し、プリントアウトしておくと安心ですね。

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また数日間の待機が必要になると困るのが食事。前回の記事でも紹介しましたが、アレルギーなど食べられないもののイラストを事前にまとめておきましょう。ハラルフードやビーガン料理の用意がない場所も多いですが、例えば「豚は食べられない」と伝えれば、代わりの料理を用意してくれるはずです。またイラストは非常時以外でも、レストランの食事の際でも活用できるので、観光中は手元にあると便利!

 

帰国or観光続行?情報収集で正しく判断

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地震でも台風でも、しばらく経つと移動が可能になります。この時に帰国するのか、それともそのまま旅行を続けるのかを判断しなければなりません。そこで必要になるのが各地の状況です。

帰国するのであれば、「電車やバスは動いているのか」、「最寄りの空港から自国まで飛行機は飛んでいるのか」などの交通情報が必要です。たとえば、大阪への旅行中、もし関西空港周辺が甚大な被害を被っているのであれば、関東や東北などの別エリアへ移動しなければなりません。

こうした交通機関の情報や、怪我をした時に受け入れてもらえる病院をまとめているのが、観光庁が監修する災害アプリです。しかし「これがあれば安心」と思わず、事前にシミュレーションをしたり、現地の人に質問ができるようコミュニケーションカードを用意したり、さまざまな場面を想定しておけば、落ち着いて行動できますよ。

 

風光明媚な風景を楽しむために、“もしもの備え”を!

皆さん、いかがだったでしょうか?

2回にわたっていろいろと紹介しましたが、こうした自然災害に上手く付き合ってきたのが日本です。地震が多いということはマグマ溜りが地表近くにあり温泉が湧き出て、風水害が多いモンスーン気候にあることで四季が訪れ、川の流れが速いので氾濫が起こりやすい一方、渓流下りが楽しめる。そんな側面もあるのです。

遭遇する確率は低いですが、万が一はあるもの。しっかりと備えて、楽しい旅行を満喫しましょう!

 

【参考】
SAIGAI JOURNALホームページ

文/TRYOUT 写真/shutterstock
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