大阪道頓堀・法善寺の門前にある、『上方浮世絵館』。

ここでは上方浮世絵の作品の数々を常設展示していますが、企画展を見るだけでなく、所蔵の版木による“摺り”の体験ができるんです!

出典: icoico

浮世絵は、“絵師”、 “彫り師”、“摺り師”の共同作業で完成します。

絵の具の乗りを決める摺りのテクニックが作品の美しさを左右するといっても過言ではありません。

今回は“摺り”を体験します!

 

いざ、4色刷りの中級コースを体験!

場所は、館の4F。摺り体験をしない方も上がってくつろぐことができます。

出典: icoico

浮世絵“摺り”体験は、オリジナル版木(はがきサイズ)で

1.初級・・・歌舞伎の十八番の一つ『景清』と『弁慶』の図柄を3色摺り(1名500円)

2.中級・・・法善寺横丁の佇まいと可愛らしい町娘の図柄を4色摺り(1名800円)

3.上級・・・法善寺と猫の図柄をグラデーションなど高度な技にチャレンジする4色摺り( 1名1,000円)

から選べます。今回は中級に挑戦です!

出典: icoico

絵の具の塗り方や馬連のこすり方、圧力の加え方などの違いにより、仕上がりに個性が出るのだそうです。

 

「見当を合わせる」のが重要ポイント

まずは主版の黒。輪郭線になりますので、はっきりくっきり摺るのが理想です。

出典: icoico

墨をていねいに塗ります。

出典: icoico

インクを定着させるための糊をぽつぽつと置きます。

出典: icoico

ハケで余分な水分を取りつつ、墨と糊を伸ばしていきます。

ここが重要!  ずれないように“見当合わせ”をします。これがずれると大変なんです。

出典: icoico

親指と人差し指でしっかりと押さえ、慎重に慎重に……。

出典: icoico

空気を抜くように平行に馬連で摺ります。

力んでしまうと紙がもろくなるので、“押す力は強く、摺る力は弱く”がコツです。

出典: icoico

できた! なかなかではありませんか? 嬉しい!

出典: icoico

この工程を、黄色、緑、赤の順番で繰り返します。完成品は持って帰ることが可能です。

 

職人ってスゴイ! 摺り師への尊敬が強くなる

そして、できあがると「ここはもう少しインクを乗せたほうがよかった……」など反省が。

「もう一度!」と海外からのお客様がリベンジに来ることもあるそうです。

出典: icoico

この体験をすると、浮世絵の中の“摺り”の重要さを身をもって知ることができるのが大きいです。

4色でもこの緊張感なのに、浮世絵では多いものでは20刷もあるそうですから、なんとすばらしい技術でしょうか。体験のあとで展示会を見てみると、浮世絵がまた違って見えますよ。

【施設情報】
上方浮世絵館
●体験メニュー
浮世絵摺り体験コース 中級コース
●体験時間
約30分~45分(1人15分程度)
●LOCATION
〒542-0076 大阪府大阪市中央区難波1-6-4
●TEL
06-6211-0303
●開館時間
11:00〜18:00(入館は17:30)
●定休日
月曜(休日の場合は翌日)
●料金
1名 800円(なるべく3名様以上でお申し込みください)
予約 体験当日3日前まで(先着優先)
※入館料が別途必要

文・写真/田中稲

※本記事に掲載されている内容は公開時点のものとなります

【関連記事】

平日限定!大阪城「金の茶室」をイメージ!? ラグジュアリーバーで茶道体験

日本初の猫カフェは大阪にあった!? 貸し切りもできる「猫の時間」が最高♪