大阪観光といえば、粉もんを代表するグルメやUSJ・海遊館など施設のイメージが強いですが、実は隠れたアートスポットがあるんです!
美術館ではないけれど、アートが楽しめちゃうスポットを3つご紹介!
作品数400点以上!美術館並みの「コンラッド大阪」

出典: コンラッド大阪
大阪の中之島にある、5つ星ホテル『コンラッド大阪』。
宿泊施設として非常にラグジュアリーなのはもちろんですが、実はアート作品も見どころの一つ。約400点にもおよぶアート作品は圧巻で、まるで美術館にいるかのように感じられます!

出典: コンラッド大阪
まずコンラッド大阪に到着すると、出会うアートがこちらの『Prism Chandelier』。
立体的な幾何学折のプリズムエレメントから構成されたアートシャンデリアで、一度見たらその輝きは忘れられません。
ガラスで作られているように見えますが、素材は『ポリカーボネート』で、熱可塑性のプラスチック樹脂でできており、ガラスとほぼ同じの透明度を持っています。
1階エレベーターホールにあるため、こちらは宿泊していなくても見学可能です。

出典: コンラッド大阪
1階からエレベーターで40階まであがるとロビーエントランスに到着します。
そこで出迎えているのが、コンラッド大阪のシンボル『Fu/Rai』です!
タイトルの通り、風神雷神をモチーフとしており、マイクロビーズのソフトで瑞々しい質感の球体がリズミカルに構成された彫刻作品です。京都を拠点に国内外で活躍する、彫刻家の名和晃平氏によって手掛けられています。
このFu/Raiの写真を撮る方が非常に多く、台座と反射している逆さのFu/Raiを写すと、より素敵な写真が撮れます。ロビーエントランスにあるため、宿泊していなくても見学可能ですよ。

出典: コンラッド大阪
先ほどのロビーを少し過ぎた『40スカイバー&ラウンジ』にある、『AURA』という作品は、見る時間や光の角度によって無数のきらめきを放ちます。こちらはポリカーボネートでできており、雲や風、ダイヤモンドダストなど、大気の輝きを表現。昼には太陽光を通して、無数の虹が現れます。
ロビーからも鑑賞はできるため、無料でAURAを見ることはできますが、40スカイバー&ラウンジを利用すれば、ゆったりと鑑賞することもできるのでおすすめです。
詳しくはこちらの記事をご覧ください!【中之島】作品数400点以上!美術館並みの「コンラッド大阪」の注目アート作品5選【施設情報】
コンラッド大阪
●LOCATION
大阪府大阪市北区中之島3-2-4
●TEL
06-6222-0111
「太陽の塔」の内部は隠れたアートスポット!
1970年に開催された日本万国博覧会(大阪万博)で芸術家の岡本太郎がデザインした『太陽の塔』は2018年3月に内部が一般公開されました。
太陽の塔への入館はオフィシャルサイトにて、前日までの完全予約制です。

出典: icoico
太陽の塔は、高さ約70メートル、基底部の直径はなんと約20メートルもあり、主に鉄筋コンクリート造りで作られています。また、腕の長さは片腕だけで約25メートルという、巨大なつくりになっています。

出典: icoico
内部見学は係員の誘導に従い、所用時間は約30分。最初に目にするのは岡本太郎氏が実際に描いた6枚のテーマ館のデッサンです。
地上から大屋根に上がる階段、生命の樹の原型が描かれ、現在の太陽の塔になってゆきます。

出典: icoico
奥に進むと、そこには“地底の太陽”の姿が見えます。これが噂の第4の顔。
残念ながら、当時のものは大阪万博閉幕後に行方不明に。こちらは復元されたものです。

出典: icoico
当時の映像と共にプロジェクションマッピングで“過去:根源の世界”の雰囲気が体験できます。

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さらに奥へ進むと、凄いインパクトのオブジェがそびえ立っています。これが岡本太郎が構想した高さ約41メートルの“生命の樹”です。
この樹には生物進化をたどる33種の“いきもの”が存在しています。当時は292体の生物模型で、現在は183体を展示。

出典: icoico
原生類から三葉虫、魚類、両生類へ。どんどん変化していきます。

出典: icoico
そして、生命の樹の最上部は『太陽の空間』です。そこにいる生物はクロマニョン人。
でも、よく見ると……。
樹の先端は太陽の空間に突き刺さっています。もしかすると目に見えないだけで、この先があるのかもしれませんね。見ていると引き込まれそうです。
岡本太郎氏の「芸術は呪術である」という言葉、まさしく納得です。
詳しくはこちら!【万博記念公園】第4の顔がある!?「太陽の塔」内部を探索!【施設情報】
万博記念公園 太陽の塔
●LOCATION
大阪府吹田市千里万博公園
●TEL
0120-1970-89、06-6877-7387(万博記念公園 コールセンター)
●料金
大人700円、小中学生300円
※別途、自然文化園入園料(大人250円、小中学生70円)が必要
●開館時間
10時から17時(入館は閉園の30分前まで)
●休館日
毎週水曜日(水曜日が祝日の場合は翌日の木曜日)
芸術的な空間に浸れる!「大阪市中央公会堂」
北に堂島川、南に土佐堀川が流れる中之島の地で圧倒的な存在感がある『大阪市中央公会堂』は、大阪城天守閣と共に大阪市のシンボルとして多くの人に親しまれています。

出典: icoico
「大阪市中央公会堂の中に行ってきたよ」と言うと、「えっ、中に入れるの?」と言う方がたまにいますが、実は自由に見学することができるエリアがあります。

出典: icoico
自由に見学できるのは展示室と自由見学エリアです。

出典: icoico
大阪市中央公会堂は2018年に開館100年を迎えた国の重要文化財で、現在も利用可能な貸室施設。そんな公会堂には貴賓室として使用されていた部屋があるのをご存知でしょうか?
館内ガイドツアーに参加すると貴賓室(現在の特別室)の見学ができます。
この館内ガイドツアーにはガイドツアーのみのベーシックコース500円とガイドツアーとレストランでのオリジナルコースランチのスペシャルコース2,000円があります。
この大阪市中央公会堂は、株式仲買人の岩本栄之助氏が当時の100万円(現在の貨幣価値では数十億円)を寄付したことにより、1918年に完成しました

出典: icoico
3階にある特別室では、壮麗で優美な風景が目の前に広がります!

出典: icoico
天井画は、日本神話に登場するイザナギとイザナミが国づくりのために用いる天沼矛を授かる場面。

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北側の壁には商業の神としてスサノオノミコト、南側の壁には工業の神としてフトダマノミコトが描かれています。これは商業都市として繁栄をとげた大阪にちなんだものです。床は茨城県・岐阜県・山口県から運ばれた国産の大理石。よく見ると所々に化石が見られます。

出典: icoico
そして何といっても扇形の窓いっぱいにほどこされたステンドグラスの華やかさ! 使われているガラス片は5,162枚に及ぶとのこと。

出典: icoico
さらに、鳳凰の足元にはリボンのようにデフォルメされた大阪市の市章『みおつくし』も見られます。みおつくしは船の航路を示す海に立てられた杭で水の都といわれた大阪のシンボルです。
このガイドツアーでは、特別室など滅多に見る事ができない壮麗で優美な空間で芸術性を追求した内装の美に浸れます。
大阪市中央公会堂について詳しくはこちら! 芸術的な空間に浸れる!「大阪市中央公会堂」の館内ガイドツアー【施設情報】
大阪市中央公会堂
●LOCATION
大阪市北区中之島1丁目1番27号
●TEL
06-6208-2002
●開館時間
9:30~21:30
●休業日
第4火曜日
(祝日の場合は翌日)および年末年始(12月28日~1月4日)
文・写真/旅人間、いちまろ夫婦、コンラッド大阪 編/icoico編集部
※本記事に掲載されている内容は公開時点のものとなります。
※本記事は過去に掲載した記事を再編集してまとめたものになります。