大阪市浪速区に鎮座する『今宮戎神社(いまみやえびすじんじゃ)』は、商売繁盛の神様“えべっさん”として知られている神社です。

「商売繁盛で笹もってこい!」の掛け声で有名なお祭り『十日戎』は、毎年1月9日〜11日の3日間で100万人以上の参詣者があるといわれています。

実はそんな今宮戎神社には、“裏参り”があることをご存知でしょうか? さっそく、“裏参り”散策をしてみましょう。

 

今宮戎神社とは

今宮戎神社は、天照皇大神・事代主命・外三神を祀っています。

創建は推古天皇の御代に聖徳太子が四天王寺を建立した際に同地西方の鎮護として祀られたのが始まりと伝えられている、歴史のある神社です。

出典: icoico

アクセスは、南海電車・今宮戎駅から徒歩1分、大阪メトロ堺筋線・恵美須駅からは約5分。難波や天王寺からも徒歩圏内です。

ちなみにグリコの看板で有名な道頓堀の『戎橋』は、この今宮戎神社への参詣の道筋であることからその名が付けられたと言われているそうですよ。

出典: icoico

戎様といえば、左脇に鯛、右手に釣竿をもっています。実は戎様はもともと漁業の守り神であり、その姿は海からの幸をもたらす神を象徴しているのです。

かつてこの付近は海で、海岸沿いにあった今宮戎の付近では海産物と里や野の産物と物々交換され、“市”が生まれました。そして多くの人や物が行き交い、次第に市は“商業”へと発展、商いの成功と繁栄を願う神様として戎様は信仰されるようになったと伝わっています。

出典: icoico

そんな今宮戎神社の静かな境内には、凛々しい狛犬の姿もありますよ。

 

普段と十日戎の日との差に驚き!

出典: icoico

普段は、人もさほど多くはなく静かな境内。

出典: icoico

しかし十日戎の日には、人で境内が埋め尽くされます! 見てくださいこのにぎわいぶり!

出典: icoico

こんな風に落ち着いた一角も……。

出典: icoico

このように一変! 十日戎の日は境内は人で埋め尽くされ、実際より広く感じます。

普段の静かな日とは全く雰囲気が違うので、初めて見たら驚くこと間違いなしですよ。

 

さすが関西!今宮戎神社の念押し“裏参り”

出典: icoico

さて、本殿の裏に来ると、そこには大きなドラがあります。このドラは“裏参り”で知られるもの。実は、ここには関西らしい習慣があるんです!

それは正面でお参りした後に、本殿の裏へ回ってドラをドンドンと叩き、「えびすさん!今の願いごと聞いてや、ホンマにたのんまっせ!」と念押しするという、大阪人らしい独特の参拝方法のこと。

出典: icoico

このドラを叩く事に関しては、「えびす様は耳が遠いから」という俗説もあります。昔、大阪商業の中心地だった船場(現在の本町の辺り)からの参拝客が多く、帰り際に通った場所が本殿の裏側だったそう。そこでドンドンと念押しをする様子が、「神様って耳が遠いんかな?」と思われたのかもしれませんね。

いずれにせよ、“えべっさん”という呼ばれ方からも分かるように、古くから大阪の人々が親しみを持って接していた神様といえるでしょう。

 

やっぱり福むすめに吉兆を付けてもらいたい!?

出典: icoico

社務所では、ご利益が高いと人気のお守りを授けてもらえますよ。

出典: icoico

なかでもぜひ授かりたいのが、十日戎で笹に飾りつける『吉兆(きっちょう)』と呼ばれる小宝。

出典: icoico

『十日戎』の際には、毎年公募で選出される『福むすめ』からこのお守りを付けてもらうことができますよ。

ほかにも『十日戎』だけの心配りが。例えば、普段の境内は足元が砂利ですが、十日戎では全て取り除かれ、土の状態になるそう。これは100万人以上の人が歩くことで砂利が境内の外に出て行き、近隣を汚してしまわないようにという気遣いからだとか。

一番にぎわう『十日戎』はもちろん、落ち着ける静かな雰囲気の普段に訪れるのもおすすめな『今宮戎神社』。ぜひ普段の日に訪れてみてくださいね。

【施設情報】
今宮戎神社
●LOCATION
大阪府大阪市浪速区恵美須西1丁目6番10号
●TEL
06-6643-0150

文・写真/旅人間

※本記事に掲載されている内容は公開時点のものとなります

【関連記事】

大阪の「おでかけ」に関する記事はコチラでチェック!

カップルで行きたい!大阪観光デートスポット4選

キュートな動物に大接近!「ハーベストの丘」ふれあいイベント4選