大阪城公園の南西に位置する『大阪歴史博物館』。古代から近現代にわたる都市大阪の歴史をリアルに体感できる博物館です。臨場感のある復元模型や映像での再現、実物の資料の数々など、魅力が満載。

古代、中世・近世、近代・現代と各フロアが分かれているのですが、今回は10階の“古代”エリアをご紹介します!

 

「大阪歴史博物館」の“古代”フロアへ

出典: icoico

『大阪歴史博物館』に入場したら、エレベータで一気に10階まで上がりましょう。

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到着した先には、直径70センチもある朱塗りの円柱が立ち並ぶ『大極殿』が! ここは原寸大に復元した空間なのだそう。驚きですね!

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時は744年、奈良時代に『難波宮』へ遷都した日が再現されています。

官人たちが整列し、当時にタイムスリップしたような臨場感がありますね。写真の手前は、天皇の近くに仕える侍従。その奥には少納言、右後方にみえるのは威儀命婦(いぎのみょうぶ)という宮廷儀式の威容を整える上級女官が。

照明が落とされて暗くなると、大スクリーンには宮廷の儀式の様子が映し出されます。

 

前期難波宮(7世紀)の復元模型

出典: icoico

ここには、『難波宮』の前期と後期、2種類の復元模型があります。こちらは7世紀、飛鳥時代に建てられた前期難波宮の復元模型です。

難波宮は日本初の本格的な宮殿。前期の特徴は、八角形の建物や、中央北に天皇の住まいである内裏、その南に国の政治や儀式を行う朝堂院がみられるところです。

また、全ての建物は、土を掘りくぼめて穴をつくり、穴の底に柱を立てる“掘立柱(ほったてばしら)形式”で、屋根は瓦を使わない日本古来の建築技法で建てられています。

 

後期難波宮(8世紀)の復元模型

出典: icoico

後期難波宮は前期難波宮の跡地に再建され、中心的存在の大極殿、朱色に塗った柱などが特徴。屋根の上には、“重圏文”や“重弧文”など、独特な模様の瓦を葺いているのが分かります。

はじめに紹介した原寸大の『大極殿』の様子は、この後期難波宮への遷都をイメージしたものです。

 

燃えた難波宮の痕跡

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こちらは『朱雀門』柱穴の平面と断面のはぎ取り。

実は、前期難波宮は、火災により焼失したのです。奈良時代に成立した歴史書『日本書紀』に、“686年に大蔵省から出火した火災は宮殿のほぼ全域に及んだ”とある通り、はぎ取った土の様子を見ると柱の周囲の土が赤く焼けており、火災の激しさが分かります。

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また、古墳時代の武器や武具、日本最古のまじないの木簡、土師器、須恵器、瓦などさまざまな出土品も展示されています。それぞれに丁寧で細かい説明書がついているので、じっくり読んでくださいね。

 

10階フロアから見える難波宮跡公園

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この10階フロアは展望所にもなっています。目の前には『難波宮跡』が見え、なかなかの絶景です。

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特に目に付く遺構が『大極殿基壇』。現在は、タイルや石で地面に建物の位置を表しています。

今から1370年ほど昔、ここが日本の首都で、政治的な中心地だったのです。そう考えると、歴史的ロマンを感じますね。

【施設情報】
大阪歴史博物館
●LOCATION
大阪市中央区大手前4丁目1-32
●TEL
06-6946-5728
●営業時間
9:30~17:00
※特別展会期中の金曜は20:00まで
※入館は閉館の30分前まで
●常設展観覧料
大人600円、高校生・大学生400円
大人540円、高校生・大学生360円(※団体割引料金)
中学生以下は無料
●定休日
火曜(祝日の場合は翌日)
年末年始(12月28日~1月4日)

文・写真/旅人間

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