“チンチン電車”の愛称で知られる阪堺電車の宿院駅から徒歩1分、ガラス張りの大きな建物があります。堺の歴史・文化の魅力を発信する文化観光施設『さかい利晶の杜』です。

こちらでは、堺が生んだ茶の湯の大成者・千利休と、日本近代文学を切り拓いた歌人・与謝野晶子の生涯や人物像について知ることができます。

出典: icoico

今回は『千利休』をテーマにご紹介します!

 

「千利休茶の湯館」で堺のまちを知ろう!

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堺は、日明貿易の拠点が兵庫津から移ったことにより、貿易港として栄えます。そして、商業で利益を得た商人たちは、茶の湯を盛んに行いました。茶の湯とは、客を招いて抹茶を点てるお茶会のこと。貿易商人と茶人は、当時の堺のまちの象徴だったのです!

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館内に入ると、まず最初に千利休と堺の街に関わった人々について、画像と音声で紹介するコーナーがあります。千利休の解説音声を担当しているのは、歌舞伎俳優の片岡愛之助さん。そのほか、フランシスコ・ザビエル、三好長慶、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の音声解説も聞くことができますよ。

その横には、デジタル技術を駆使したゾーンが。タッチパネルにふれると画面の神社や商家などが拡大され、詳しい解説画面が立ち上がります。歴史好きにはたまらないゾーンですね。

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堺には、まち全体を囲むように掘られた2つの環濠がありました。慶長20年頃に存在したこの環濠の内側部分は『堺環濠都市遺跡』と呼ばれており、その遺跡から出土した貿易陶磁器や茶道具類も展示されています。(※展示替えあり)

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そして特に興味深いのは、千利休の2つの茶室の再現です。左は千利休が若き日に堺今市町の屋敷に建てた茶室、右は最晩年を過ごした京の『聚楽屋敷』に建てた茶室です。見比べてみると、片方は明るく、もう片方は少し暗いですね。千利休が、質素で無駄を省いた前後の茶室の違いが、分かりやすく表現されています。

 

茶道三千家が一堂に会する「茶室広間」

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千利休屋敷跡に面した茶の湯体験施設には、立礼茶席(南海庵)や本格的な茶室である無一庵や茶室広間(西江軒、風露軒、得知軒)が備わっています。表千家、裏千家、武者小路千家のお茶室が一堂に会する茶室広間が見られるのは、全国でもここだけです!

 

「立礼茶席」で気軽にお茶体験

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茶道三千家(表千家、裏千家、武者小路千家)による本格的なお点前により、お抹茶と季節に応じた和菓子を椅子席で味わえる『立礼呈茶』は大人500円。

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このお点前は、もはや芸術!

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“お茶”というと難しく考えてしまいますが、ここでは気軽にいただけます。分からないことがあれば丁寧に教えてくれますよ。

 

感動的な空間「さかい待庵」の見学

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こちらは『さかい待庵』。千利休作で唯一現存する、京都府大山崎町『妙喜庵』の国宝『待庵』を創建当初の姿で復元したものです。申し込みをすれば、茶室内に入ってその佇まいを肌で感じることができますよ。

※見学は事前予約制で、『さかい待庵特別観覧セット(展示観覧・立礼呈茶含む)』の購入が必要です。

 

千利休屋敷跡

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『さかい利晶の杜』のすぐ目の前には、千利休の屋敷跡があります。そこに残る井戸跡には、千利休ゆかりの大徳寺山門の古い部材を用いた井戸屋形が建てられています。こちらも隠れた見所。ぜひチェックしてくださいね!

【施設情報】
さかい利晶の杜「千利休茶の湯館」
●LOCATION
堺市堺区宿院町西2丁1-1
●TEL
072-260-4386
●観覧時間
9:00~18:00(最終入館は17:30まで)
(茶の湯体験施設 10:00~17:00)
●休業日
第3火曜(祝日の場合は翌日)、年末年始
●「千利休茶の湯館」観覧料
大人(大学生含む)300円
高校生200円
中学生以下100円
※未就学児は無料です。
●茶の湯体験「立礼呈茶」
大人500円
高校生400円
中学生以下300円
●「さかい待庵特別観覧セット」
大人1,000円
高校生800円
中学生以下500円
※事前予約制で、所用時間は約30~40分です。
※詳しくは施設にてご確認ください。

文・写真/旅人間

※本記事に掲載している情報は公開時点のものとなります

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