2019年7月、『ユネスコ世界文化遺産』に『百舌鳥・古市古墳群』が登録された注目の堺市。そんな堺市の阪堺電車宿院駅周辺は、千利休、与謝野晶子ゆかりの地として知られ、近隣には伝統ある和菓子店、そして名物の蕎麦も味わえるエリアです。今回は、宿院駅周辺の街歩きコースをご紹介します! 約3時間ほどで散策できますよ。※土日祝は行列ができることもあるため、時間通りに巡れない可能性があります。

 

阪堺電車「宿院駅」から散策開始!

出典: icoico

“チンチン電車”の愛称で知られる阪堺電車は、堺市と大阪市を結ぶ南北に走る電車です。この風景は堺市の風物詩! 天王寺方面から、のんびり乗って来るのも一興です。

 

10:00 「さかい利晶の杜」へ

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まずは、宿院駅から徒歩1分の場所にある『さかい利晶の杜』に行ってみましょう。

ここは、堺の偉人である千利休と与謝野晶子の生涯や功績にふれることができ、周辺の観光情報を入手できる施設です。堺の街歩きをするなら、一番最初に立ち寄るのがおすすめ。

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開放感のある広いロビーには、1595年の“日本地図”があります。

15世紀後半の戦国時代から17世紀前半の江戸時代の初めにかけて、堺は貿易都市として繁栄しました。地図をよく見ると、堺は“Sacay”と記され、現在の京都は“MEACO”となっています。

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そして、足元には1891年の堺の地図も。街歩きの前にこの地図をスマホで撮っておいて、現在の街並みと比べながら歩くのも楽しいですよ。

 

10:10「千利休茶の湯館」へ

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『さかい利晶の杜』には『千利休茶の湯館』と『与謝野晶子記念館』があり、それぞれ300円(大人)で入ることができます。

千利休茶の湯館には、画像と音声で紹介するコーナーや、堺環濠都市遺跡から出土した貿易陶磁器などの展示などがあります。なかでも、再現された利休の2つの茶室などは見所ですよ。

 

10:40 「与謝野晶子記念館」へ

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2Fには『与謝野晶子記念館』があります。

情熱の歌人・与謝野晶子は、明治11年に和菓子商『駿河屋』の三女として生まれ、少女時代を堺で過ごしました。歌集『みだれ髪』や詩『君死にたまふことなかれ』は有名ですよね。

この記念館では、与謝野晶子の在りし日の姿の動画や、朗読する肉声を聴くことができるコーナーなどがあります。また、晶子の生家・駿河屋が、実際のサイズで再現されていますよ。

 

11:00 事前予約で「さかい待庵」内覧も!

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千利休作で唯一現存する、京都府大山崎町の妙喜庵の国宝『待庵』を復元した『さかい待庵』は、事前予約で内覧が可能です。茶室に入って説明を聞きながら、その佇まいを肌で感じてみましょう。

さかい待庵の特別観覧は、10時~、11時~、13時~、14時~、15時~の1日5回のみ。利休四畳半茶室観覧、千利休茶の湯館・与謝野晶子記念館観覧、呈茶がセットになっています。

【施設情報】
さかい利晶の杜
(千利休茶の湯館・与謝野晶子記念館)
●LOCATION
堺市堺区宿院町西2丁1-1
●TEL
072-260-4386
●営業時間
9:00~18:00(最終入館は17:30まで)
●休業日
第3火曜(祝日の場合は翌日)、年末年始
●観覧料
大人(大学生含む) 300円
高校生 200円
中学生以下 100円
(未就学児は無料)

※さかい待庵特別観覧セットは大人1,000円
※その他詳細は施設にてご確認下さい

 

11:40 「千利休屋敷跡」へ

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『さかい利晶の杜』に隣接して、『千利休屋敷跡』があります。屋敷跡には、椿の井戸跡が残っています。

また、井戸屋形は、千利休ゆかりの京都・大徳寺山門の古い部材を用いて建てたものです。大徳寺の山門といえば、利休切腹の原因となった場所。この井戸の前に建つと、不思議な縁を感じます。こちらも見逃さずに見学しましょう。

 

11:50 利休が愛した伝統の銘菓「本家小嶋」へ

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『千利休屋敷跡』から徒歩で1分ほどの場所に『本家小嶋』があります。この店は1532年創業、芥子餅(けしもち)の元祖といわれるお店です。千利休が愛した伝統の銘菓を、現代に伝えています。

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おすすめは、芥子&ニッキの組合せ(10個 1,400円)。きめ細やかな餅の食感、丹念に練りあげた上質な餡、そして芥子の食感とニッキの風味が驚くほどおいしい。甘いものが苦手でも、不思議なほどパクパク食べられる伝統の旨さです!

テイクアウトのみで、売切れ次第閉店なので、堺土産に買って帰るなら早めに立ち寄りましょう。

【施設情報】
本家小嶋
●LOCATION
堺市堺区大町西1-2-21
●TEL
072-232-1876
●営業時間
9:00〜18:00(売り切れ次第閉店)
●定休日
月曜

 

11:50 「与謝野晶子の生家跡」へ

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『本家小嶋』から、歩いて1分もしない場所に『与謝野晶子の生家跡』があります。現在は石碑のみですが、ぜひ立ち寄ってみましょう。

かつてはこの場所に『与謝野晶子記念館』で再現されていた『駿河屋』(晶子の生家)が建っていました。石碑の位置から、車道を挟んで線路向こうの歩道までの大きさだったようですよ。

 

12:00 「生そば よし井」へ

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『与謝野晶子の生家跡』から、歩いてすぐの場所に『生そば よし井』があります。ここは、堺名物のアツアツせいろそばが味わえるお店。

堺のそばは地元では“蒸しそば”と呼ぶ人もおり、とにかく麺が柔らかい! それを知った上で、お店に行ってみましょう。

出典: icoico

この店の名物『せいろそば』は1斤、1斤半、2斤とサイズが選べます。お値段はそれぞれ600円、750円、1,000円。とっても食べやすいので、お腹に余裕があれば2斤がおすすめです(写真は1斤半)。

目の前に到着したそばからは湯気がモクモクと立ち上がっています。つけ汁に生卵を割り、ワサビ&ネギを入れ、ズルズルっと一気に食べましょう。初めて食べる人にはこの麺の柔らかさは衝撃的だと思いますが、麺に絡むダシの旨さ、熱さ、このバランスのよさを知れば絶対にハマること間違いなし!

ちなみにこの店は出汁が抜群においしく、うどんも絶品ですよ。

【施設情報】
生そば よし井
●LOCATION
堺市堺区甲斐町西1丁2-22
●TEL
072-221-5744
●営業時間
11:00~19:45
●定休日
日曜、祝日

 

13:00 くるみ餅で有名な「かん袋」へ

出典: icoico

昼食を食べたらデザート。次は、和菓子の老舗『かん袋』に行ってみましょう。『生そば よし井』からは徒歩で15分ほどです。

鎌倉時代の1329年創業のこの店の名物は『くるみ餅』と『氷くるみ餅』です。とにかく人気店ですので、行列は覚悟しましょう。平日でも混み合いますが、土日祝は1時間並ぶ場合も……。

出典: icoico

このくるみ餅とは、胡桃が入った餅ではなく、“餡に餅がくるんである”という意味。つまり、胡桃ではなく、“包み(くるみ)”なんです。

今回注文したのは『氷くるみ餅 シングル』(367円)。ダブルの場合は734円になります。青大豆で作られたうぐいす色の餡が白玉で包まれ、その上から真っ白でフワフワシャリシャリの氷がかかっています。

アッサリした甘さなので、甘いのが得意でなくても、「これだけは食べられる」という人も多いんです。並んでも食べる価値ある見事なおいしさですよ。堺に来て、この味を知らずに帰ってはもったいない!

【施設情報】
かん袋
●LOCATION
堺市堺区新在家町東1-2-1
●TEL
072-233-1218
●営業時間
10:00~17:00(売切れ次第終了)
●休業日
火・水曜(祝日は営業)

文・写真/旅人間

※本記事に掲載されている内容は公開時点のものとなります

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