大阪の住吉大社と言えば、裃(かみしも)を着た招福猫が有名です。裃とは主に江戸時代の武士の中礼服で、庶民の礼服として用いられていました。

これは毎月初めの辰の日に種貸社(たねかししゃ)・楠珺社(なんくんしゃ)・浅澤社(あさざわしゃ)・大歳社(おおとししゃ)の4つの末社にお参りする“初辰まいり”の招福猫。毎月小猫を1体集め、自らの努力で年月をかけて小猫から大猫へ、商売繁盛、家内安全と始終発達する願掛けの一つ。

それでは、この招福猫について詳しく紹介してみましょう。

 

楠珺社と御神木の見事な楠木

出典: icoico

樹齢千年ともいわれる御神木の楠の木、また樹齢800年の夫婦楠があり、その周囲には数えきれない程の赤いノボリが立ち並ぶ。そんな中にあるのが楠珺社です。

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御祭神は、毎月初めての辰の日が祭日であることから“はったつさん”と親しまれています。

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この楠珺社の前には“招福猫納所”があり、招福猫が数体置かれています。これは一体どういう意味なのか? 中に入ればスグに分かります。

 

目の前に縁起の良い大猫がドン!と座ってます

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楠珺社の前に立つと独特の雰囲気、そして深々とお辞儀をして中に入って行く参拝客が絶えません。

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そして中には、一際大きな招福猫が真ん中に置かれています。

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それにしても、この裃の招き猫のデザインが素敵。

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ここでは毎月“初辰日”に小猫を一体集めていきます。

奇数付きには左手招きの小猫、偶数月なら右手招きの小猫。例えば7月なら左手、8月なら右手といった具合。もちろん、毎月最初の辰の日に行けなくても、柔軟に対応してくれます。

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ちなみに、

左手招きは、人招き(家内安全、身体健康)
右手招きは、お金招き(商売発達、開運承服)

をそれぞれ招いています。

 

小猫を48体集めると、中猫1体と交換に!

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月に一度の初辰日に小猫を集めると、1年で12体、2年で24体、3年で36体、そして4年で48体になります。

48体揃う、すなわち四十八(しじゅうはち)体揃うと「始終発達(しじゅううはったつ)」している事を意味します。小猫48体で中猫1体と交換出来ます。

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この小猫たちの表情も、よく見るとそれぞれ違って可愛らしい。

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更に、中猫2体と小猫が48体で計12年。この12年目という月日を経て大猫1体と交換に。

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そして、更に12年続けて計24年で、左右手招きの大猫が揃います。ここで大願成就。

つまり、始終発達。月参りを続けられるというのは、それだけ無事発達していること。続ける事の素晴らしさを実感できます。

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この招福猫は水玉模様の裃を着た可愛い招き猫でお馴染みですが、楠珺社に並ぶ数多くの猫を見ていると、裃ではなく羽織を着ている猫が目に入ります。これは昭和30年頃のレアもの。

ここに来ると縁起を担ぎ、可愛い小猫を48体集めたくなります。お土産としても人気です。

【施設情報】
住吉大社
●LOCATION
大阪府大阪市住吉区住吉2丁目9-89
●TEL
06-6672-0753
●アクセス
南海本線「住吉大社駅」から東へ徒歩3分
南海高野線「住吉東駅」から西へ徒歩5分
●開門時間
午前6時00分(4月~9月)
午前6時30分(10月~3月)※毎月一日と初辰日は午前6時00分開門
●閉門時間
外周門 午後4時00分
御垣内 午後5時00分(1年中)

文・写真/旅人間

※本記事に掲載されている内容は公開時点のものとなります

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